こんにちわ!マイクガイドの管理人です。
オーストリアのウィーンといえば、かの有名なベートーベンやモーツァルトなどクラシック音楽の作曲家が活躍した場所として有名です。
そのウィーンで設立された音響機器のメーカーがAKG(アー・カー・ゲー)です。
AKGのマイクの特徴として高音域の周波数特性に魅力があるのですが、今回ご紹介させて頂くC3000というマイクは低音域をとてもクリアに聞き心地の良い音として拾ってくれます。
元々AKGのコンデンサーマイクの中でC3000は比較的安価ながら高品質なマイクと呼び声が高く、その中で新たな型としてC3000Bというマイクも発売されています。
両方とも見た目は似ているのですが、新型となりボディがさらに頑丈となり、便利なスイッチ機能も付いています。
そこで今回はAKG C3000のマイクの魅力と新型のC3000Bと比較したときの違いについても合わせてご紹介いたします。
AKG C3000の魅力
AKG C3000は単一指向性を持つコンデンサーマイクで、ボーカルはもちろん、様々な楽器にも合う万能なマイクです。
特に出力インピーダンスも200Ωと抵抗も少なくノイズがほとんどなくクリアな音を良い状態で録ってくれることが出来ます。
どちらかというとレコーディングには最適なマイクと呼べると思います。
自分でEQなどを調整する方などにはおすすめで、録音からミックス作業まで仕上げることを前提に使用するマイクです。
また冒頭では低音域のお話をさせて頂きましたが、もちろん高音域もクリアに拾うことが万能なマイクです。
そのためどの楽器にも使用することができ、全音域を拾うからこそ自由に加工できる、とても素晴らしいマイクだと言えます。
新型と旧型の違い
C3000Bの外観ですが、全体の大きさは旧型のC3000とほとんど同じですが、ウィンドスクリーン部分の面積が広くなり、横にしてみると厚みも増しています。
また、スクリーン自体も丁寧で頑丈な作りになっています。
小振りなボディはアルミダイキャスト製で、多少のことではへこんだり壊れたりしないです。
色はゴールドが少し混ざったシルバーで高級感があります。
音の要のダイアフラムは、旧型の2ダイアフラムからAKG本来の音に近い金蒸着6ミクロン厚の1インチ大口径ダイアフラムに変更されました。
指向性はカーディオイドのみですが、-10dBのPADスイッチとローカットスイッチも装備され、使用するのに不便ではありません。
全体の感じを変えずに一番下の不要な低域のみうまくカットしてくれているので非常に重宝するものとなっています。
電源はファンタム電源が必要で、コンソールやマイクプリアンプからの供給になります。
素直さがC3000Bは上で、この質感は声との相性が結構出るようで、合わない場合は少し音像が奥まってダークな感じになりますが、合う場合にはクリアでハイのヌケがよく、なおかつ大人っぽく落ち着いたトーンを得ることができます。
C3000Bはダイアフラムやボディ、サスペンションなど、どれをとっても手を抜いたところが感じられません。
なぜこの、製品を安価で出せるのか不思議なくらいです。
いいマイクか悪いマイクかと聞かれれば、間違いなく素晴らしくいいマイクと答えるでしょう。
名称 | AKG C3000 |
種類 | コンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz-20kHz |
感度 | 25mV/Pa(-32dBV) |
最大SPL | 140/150 dB (k=0,5%) |
出力インピーダンス | 200Ω |
電源 | ファンタム電源9~52V(推奨48V) |
サイズ・重量 | 径53mm×長さ162mm・320g |
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