AKG C1000Sはコンデンサーマイクロフォンでファンタム電源で駆動します。
用途としては、ドラムのシンバルからボーカルまで幅広く使えるマイクロフォンです。
特性としては、指向性はとても狭くスーパーカーディオイドという種類になりますが、単一指向性、超単一指向性と中のカプセルを入れ替えることで切り替えが可能です。
また、ローカットスイッチもついていて、周波数特性は50Hzから20,000Hzと幅広いのが特徴です。
楽器用マイクとしてAKG C1000Sを使用した場合
楽器用としては、AKG C1000Sのマイクは主にシンバルを拾うのに使われる事が多いのですが、AKGの他のマイクロフォンと比べるとやや大人しい印象の音質であるといえます。
ハイエンドのシャリシャリとした感じがあまりなく、どちらかというとローエンドよりの温かみにある音質になりますので、ドラム全体として拾った時に被ったスネアの音がとてもマイルドです。
今時のコンデンサーマイクロフォンで拾った場合、どうしても明るい印象になってしまいますが、AKG C1000Sは落ち着いた音なので、とてもナチュラルな音で拾うことが出来ます。
JAZZや少し前のROCKなドラムに合う音質ではないかと思います。
ドラム以外のパーカッションもとてもナチュラルに拾えて、特に皮物の打楽器は合うと思います。
ボーカル用マイクとしてAKG C1000Sを使用した場合
ボーカル用としてAKG C1000Sのマイクを使った場合、打楽器の時と同じように非常にナチュラルな音質なので歌声も自然に拾えます。
ダイナミックマイクロフォンとは違って、マイクロフォンから横へ少しくらいズレてしまったり、後ろへ離れてしまっても、それほど音質が変わることがありません。
コンデンサーのため、非常に温かみのある音質で拾うことが出来きますし、AKG C1000Sは他のコンデンサーマイクロフォンと比べると音質が落ち着いているので、女性ボーカルもキンキンした音にならずに拾えるので非常に優秀です。
そのため、AKG C1000Sをボーカル用として使う時は、女性ボーカルやPOPS、JAZZなどに合うと思います。
コンデンサーマイクロフォンとしては見た目はゴツいのですが、以外にも繊細で温かい音質なので、幅広く使えるとてもいいマイクロフォンだと思います。
ウインドスクリーンがついているので、他のコンデンサーマイクロフォンよりは吹かれにも強く、丈夫に作られていますのでとても使い勝手のいいマイクロフォンです。