ポップガードとは、マイクでボーカルの録音をする際に、ノイズを抑えるために使われています。
マイクの前に丸い形をしたポップガードを挟むことで、ボーカルの息から発生されるポップノイズを防ぐことができます。
プロのレコーディング環境では、ほぼ間違いなくポップガードが使われており、有るのと無いのとでは大幅に変わってきます。
このページでは、ポップガードがどんな効果があるのか、選び方からおすすめのポップガードまでを紹介していきます。
ポップガードとは?
ポップガードとは、マイクとボーカルの間に挟んでいるもので、多くのポップガードが黒い丸い形をしています。
息のノイズをマイクに拾わせない役割
ポップガードの主な役割は、ボーカルなどの息から出るノイズをマイクに拾わせないことです。
具体的には、ポップノイズとも呼ばれますが、歌を歌う前に吸い込む「ハッ」という音や、歌唱中に入ってしまう「ツッ」や「ブッ」という音が、ノイズとしてマイクから拾われてしまいます。
ポップガードは、これらのポップノイズを消音する効果があります。
そのため、ポップガードを使うことで、よりクリアで綺麗な音を拾うことができます。
レコーディング環境では必須
ポップガードは、レコーディング環境では必ずと言っていいほど使われているアイテムです。
前述しましたが、ポップガードを使うことでポップノイズを消すことが出来るので、より精度の高いボーカルを録音するために、ポップガードは必須と言えます。
そのため、もしポップガード無しでレコーディングをしていて、ノイズが気になっているということであれば、一度ポップガードを使ってみることをおすすめします。
ポップガードの選び方
ポップガードを使うことで、より高い音質で音を拾うことが出来るようになることが分かったところで、ここからはどのようにポップガードを選べばよいかをまとめていきます。
ポップガード選びの大きなポイントとして、
- 素材
- 形
- 取り付け方
の3つに分けて、ポップガードの選び方を紹介していきます。
素材:布製か金属製か
ポップガードの主な素材として、布製か金属製のどちらかになりますが、金属製の方が人気は高く質も高い傾向があります。
なぜなら、金属製は布製よりも値段が高いですが、声がこもりにくいので音を明瞭に拾ってくれます。
また、金属製であれば汚れてしまっても水洗いすることが出来るため、清潔で長く使用することができます。
一方で、布製もポップノイズをしっかりと防ぐことが出来ますし、金属製よりも安価に購入することが出来るメリットもあります。
そのため、
- ポップガードを一度試してみようと考えている方は布製
- これから長く使えるポップガードを選びたい方は金属製
を選ぶのが良いかと思います。
形:U型のものもある
多くのポップガードは、円のような丸い形をしていますが、中にはU型と呼ばれるかごのようにマイクを囲むようなポップガードもあります。
U型のポップガードの場合、カバー範囲が広いのでよりノイズが入りにくい設計になっています。
また、U型はコンパクトなので視界を遮らないメリットもあります。
しかしながら、U型はあまり種類が多く無いのと、マイクによっては設置出来ないものもある、というデメリットも存在します。
そのため、もし色んなマイクで使ってみるということであれば、無難に円形のものを選ぶことをおすすめします。
取り付け方:クリップ式かクランプ式か
多くのポップガードは、マイクスタンドに挟んで使うタイプになっていますが、この挟む部分がクリップ式のものとクランプ式のものがあります。
安定性を取るのであれば、クランプ式のポップガードがおすすめです。
クリップ式のポップガードは、取り外しも簡単で使いやすいのですが、どうしても外れやすかったりずれてしまうことが多いです。
一方で、クランプ式のポップガードは、ネジでしっかりと固定することになるので、簡単にはずれにくく位置の微調整なども非常にやりやすいです。
そのため、特にこだわりが無ければ、クランプ式のポップガードをおすすめします。
おすすめのポップガード3選
ポップガードと一言で言っても、形や素材、取り付け方などで異なるので、自分にあったポップガードを選んでいく必要があることが分かりました。
ここからは、おすすめのポップガードを3つ紹介していきます。
STEDMAN / PROSCREEN 101
一つ目は、STEDMANから発売されているPROSCREEN 101というポップガードです。
金属製でクランプ式のポップガードで、破れることも無いし水洗いできるので常に清潔な状態で使うことができます。
また、「メタル・ダクト」という独自加工が施されていて、息だけが下に抜ける仕組みになっているので、ポップノイズを拾うことも無く音をしっかりと忠実に拾ってくれます。
これまで布製のポップガードを使っていたけど、どうしても高音がこもったように拾われてしまう場合にも、おすすめのポップガードです。
K&M / 23956
二つ目は、K&Mから発売されている布製のポップガードです。
布製なので、金属製には少し劣る部分はありますが、クランプ式なので安定感は抜群で、ポジション調整も簡単に行うことができます。
また、価格帯も3,000円前後と低単価なので、初心者に方にもおすすめできるポップガードです。
GRANPRO
三つ目は、GRANPROと呼ばれるポップガードです。
U型タイプのポップガードで、ゴムで直接マイクにセッティングすることが出来るので、取り付けも簡単に行うことができます。
また、二重のメッシュ構造にもなっているので、ノイズもしっかりと除去してくれます。
ただし、マイクに直接セットすることになるので、今持っているマイクで使えるのかしっかりと仕様を確認してから購入しましょう。
まとめ
このページでは、ポップガードの効果とおすすめのポップガードの選び方についてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか?
ポップガードは、ボーカルなどの息のノイズを除去するための役割を持っているアイテムで、レコーディングでは必ずと言っていいほど使われています。
ポップガードにも様々な種類があり、
- 素材
- 形
- 取り付け方
の3点を特に確認しながら、自分に合ったポップガードを選んでいきましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!