マイクホルダーは各社から様々なタイプのものが出ており、主にマイクをはさむクリップタイプと、マイクを差し込むタイプの2つに分かれます。
クリップタイプの利点はマイクの太さに関わらず使えるという点です。
マイクによってはその太さが違うことがあります。
クリップタイプではない、差し込み式のタイプですと、例えばケーブルで繋がっている有線マイクは入るけど、ワイヤレスマイクだと入らない、ということがあります。
もちろん、差し込み式タイプでちゃんとワイヤレスに対応しているものもありますが、有線マイク、ワイヤレスマイクを同時に同じマイクスタンドで使い分けるような場面ではクリップが重宝します。
2種類のマイクホルダーを使い分け
ライブやイベント会場で、PA業者さんがいらっしゃれば別ですが、特に小さなイベントなどで、PA機材を自前で用意したり、持ち寄った場合などで色々なマイクを使う状況があることもあります。
そのような場合にはクリップ式ホルダーを1つ用意しておけば何かと便利かと思います。
一方、差し込み式タイプのマイクホルダーですが、こちらの利点はやはりそのホールド力だと思います。
クリップ式は確かにマイクの形状を選びませんが、マイクを使う状況次第では、そのホールド力に少し不安な面があると思います。
例えば、ピアノやギターの弾き語りの場合、演者さんにボーカルマイクをセットする時に演奏面、ビジュアル面からどうしても真正面からマイクをセットできない事が多いと思います。
その時は演者さんの右側、もしくは左側からブームタイプのマイクスタンドを使いセットしますが、演者さん自身がマイクの位置を微調整する時などにクリップ式だと何かの拍子にマイクが外れることも考えられます。
このような時はやはり差し込み式のホルダーの方が安定感があります。
バンドなどでボーカルがマイクスタンドを使って派手なアクションをするような場合も差し込み式のホルダーでないとマイクが外れやすいですし、実際にその様な場面ではクリップ式はほとんど見られません。
また、マイクをホルダーから頻繁に取り外しを行うような場合も、クリップ式より差し込み式の方がスムーズに行えると思います。
このようにマイクホルダーはマイクを使う状況により、そのタイプの利点をそれぞれ生かすことができますので、場面に応じて使い分けると良いと思います。