望遠マイクとは、望遠カメラと同じように遠くの音声を捉えるためのマイクです。
集音マイクやパラボラ付マイク、ガンマイクなどが望遠マイクに当たります。
集音マイクについて
まず、集音マイクから説明します。
集音マイクはマイクの近くの音だけでなく、周りの音をできるだけ広範囲に集めて録音・拡声などの処理をおこなうマイクです。
ただ遠距離の音を集めようとすればする程、同時に雑音も拾ってしまいます。
そこで多くの集音マイクにはこの雑音を除去するためのノイズキャンセル機能が備わっています。
この機能が優れているものは当然値段も高くなり、集音マイクの価格を決める一つの要素になっています。
このようなマイク、テレビ局関係以外の人にはあまり関係ないような気がしますが、実は家庭用ビデオカメラのマイクも集音マイクなので、意外に身近なものだったりします。
それ以外にタレントやテレビ局のキャスターなどが使っているピンマイクも集音マイクです。
以上のように実際使われているものを見てわかるように集音マイクのサイズは、小さなものから大きなものまで様々です。
集音マイクの中には、パラボラアンテナと同じような恰好をしたマイクがあります。
この形状のおかげでアンテナの場合と同様、より遠くのしかも特定の方向の音を捉える事が出来るようになります。
この特定の方向を狙う機能が優れている事を「指向性が優れている」といいます。
ガンマイクについて
ガンマイクは遠くの特定の音だけを集めたい時に使用するマイクで、テレビ撮影など映像収録時に多く用いられています。
その特徴は超指向性、上で書いた指向性が特に優れている、を持つという事です。
テレビの屋外撮影でしゃべっている人の声が鮮明に聞こえるのは、このマイクを用いて録音しているからです。
指向性のないマイクを使うと雑音だらけで、ほとんど人の声は聞こえなくなってしまいます。
ガンマイクは屋外などの撮影で、距離の離れた人の声をピンポイントで拾うことに長けたマイクなのです。
このマイクの価格も性能によって様々で高いものは10万円近くしますが、1万円以下の安いものもあります。
これらのマイクを購入する時は、自分が使おうとしている用途や必要な性能をよく考えて、それを満たしてくれる価格のものを買いましょう。
おすすめのガンマイクは、SONYから発売されているECM-VG1というショットガンマイクです。
ECM-VG1は、新開発のウインドスクリーンを付属していて、内部のフレームは堅牢、しっかりとマイク本体に固定されます。
そのため、屋外使用での厳しい環境下において、強風ノイズを抑えると同時に、ECM-VG1をタッチノイズから保護します。
ズームアップマイクとは?
最後に今まで述べたマイクとは少し異なりますが、NTTが開発したズームアップマイクという新しい技術があります。
これはカメラで遠方をズームアップして撮影するように遠方の音をズームアップして収音する技術だそうです。
こういった技術も、これからもっと身近になるのでしょうね。