スマホでカラオケをしたり、歌ってみた動画を撮影するのに、マイク選びはとても重要です。
スマホには内蔵マイクが付いており、別にマイクを用意しなくても録音することは出来ます。
ただし、内蔵マイクの感度は高くないため、思っていたように音を拾えない、ノイズが入ってしまう、途中で途切れてしまう、などのトラブルが発生しやすいです。
そのため、スマホでもある程度良い音質で録音したい場合は、スマホに別でマイクを接続した方が良いです。
このページでは、スマホ用のコンデンサーマイクについて、どのように選んでいくのが良いのか、またおすすめのマイクをまとめていきます。
スマホ用のコンデンサーマイクの選び方
まずはスマホ用のコンデンサーマイクについて、どのように選んでいけばいいか、ポイント毎にまとめていきます。
接続方法
スマホにマイクを接続する方法ですが、直接スマホの端子に接続するUSB Type-C、Lightning、ミニプラグ(3.5mm)の3種類が主流です。
他には、Bluetooth機能を使った無線タイプやオーディオインターフェイスを使って繋げるマイクもあります。
USB Type-C端子
スマホにほとんど付いているUSB Type-Cの端子に接続できるタイプのマイクです。
充電の際に使う端子ですが、マイクの入力端子としても使用することができます。
スマホ用のコンデンサーマイクでは、USB Type-C端子に接続して使うのが主流です。
ただし注意点として、Androidでは機種や使用アプリによって使用できない場合が出てくることがあります。
購入前にしっかりと対応機種やアプリなどをチェックしておきましょう。
Lightning端子
iPhoneやiPadに搭載されているLightning端子にも、接続できるコンデンサーマイクがあります。
Androidとは異なり、iPhone対応マイクではほとんどの機種に対応していることが多く安心です。
USB Type-C端子と同じく、スマホの充電時に使用する端子のため、マイク使用時は充電が出来ません。
ミニプラグ(3.5mm)端子
最近のスマホでは付いていない機種も増えてきましたが、3.5mmのイヤホンジャックに繋げるマイクもまだまだ使われています。
3.5mmのジャック端子があれば使えるので、スマホ以外にパソコンなどでも使いたい場合には便利です。
また、スマホの充電とは異なる端子なので、充電しながら録音することも出来て便利です。
ただし、音質面では先の2つよりも落ちてしまうことがあるため、通話用などで使うことが多いです。
Bluetooth
スマホ用のマイクでは、Bluetooth機能を使った無線マイクも多く発売されています。
スマホ側の設定でペアリングしてあげることで、端子などに接続しなくてもマイクを使うことができます。
ケーブルが無いので気軽に使えることができる反面、電波干渉を起こすことも多々あります。
そのため音楽用で使うのは難しいと思いますが、例えばゲーム実況や通話など音質をそこまで求めないのであれば、無線接続型のマイクも良いと思います。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースとは、マイクで拾ったアナログ音声をデジタル音声に切り替えたり、反対にデバイスで再生したデジタル音声をアナログ音声に切り替えることができる機械です。
オーディオインターフェースは、パソコンでマイクを繋ぐ場合に使われることが多いですが、スマホでもオーディオインターフェースを使うことで、本格的なマイクを繋げることができます。
他の接続方法と比べると手間が多いですが、その分高音質で音を拾うことができます。
すでにXLR端子用のマイクを持っていたり、お気に入りのマイクがあるのであれば、スマホ用のオーディオインターフェースを使って繋いでみるのも良いでしょう。
また以下のページには、マイクジャック端子の種類についてまとめていますので、良かったら参考にしてください。
形状・タイプ
次にマイクの使い方に合わせて、形状やタイプを選んでいく必要があります。
スマホ用のマイクでは、
- スマホ差し込み型
- 卓上スタンド型
- ピンマイク型
- ヘッドセット型
の大きく4つのタイプがあります。
スマホ差し込み型
スマホ差し込み型は、YouTubeなどの動画撮影時に非常に使いやすいタイプになります。
ケーブルが無くスマホの端子にマイクを差し込んで使うタイプで、スマホと一体化させることが出来るので、ケーブルが邪魔になったりすることが無く使いやすいです。
そのため、スマホで動画を取りながら、音声をマイクで拾いたいという使い方に最適です。
なお、スマホ差し込み型を選ぶ際は、重すぎると使いにくくなってしまいますので、軽いタイプを選ぶことをおすすめします。
卓上スタンド型
スマホでカラオケやnanaのような音楽用の音を拾いたい場合に、卓上型のマイクが使いやすいです。
ボーカルであれば手に持って歌えますし、楽器の音であれば卓上スタンドを使うことで、しっかりと拾いたい音を狙って録ることができます。
また、パソコンなどでも使える本格的なマイクも、この卓上スタンド型と言えますので、音質等を求めるのであれば、このタイプがおすすめです。
ピンマイク型
YouTube撮影で使いやすいスマホ差し込み型でも、動き回る場合はスマホからの位置が近づいたり離れたりと安定せず、音が拾えない、聞きにくい場合があります。
そんな時は、洋服などにクリップを使って止められるピンマイク型がおすすめです。
しっかりと口元にセットしておくことで、常に安定的に音を拾ってくれます。
ピンマイクの多くは、無指向性タイプで音質が少し低くなりやすいため、動画撮影などの使い道に最適です。
ヘッドセット型
ヘッドホンやイヤホンなどとセットになっているヘッドセットマイクは、主にゲーム実況や通話などで使われます。
ヘッドセットマイクは、無線タイプが使われていることが多く、スマホから離れたところでも動きながら会話することができます。
ただし、ヘッドセット型は価格帯により大きく品質が異なり、安いものは無指向性で音質が低くなりがちですが、高くなると単一指向性で声もクリアに拾ってくれます。
指向性
マイクには、指向性と呼ばれるどこからの音を拾いやすくしているか、という性能があります。
- 単一指向性
- 無指向性(全指向性)
- 双指向性
という3つの性能に分かれており、使い方やどう拾わせるかによって選んでいく必要があります。
単一指向性
単一指向性とは、マイクの正面からの音に対して最も感度が高く、音を拾いやすい指向性のタイプです。
また、マイクの背面からの音に対しては感度が低くなっています。
歌やゲーム実況など、決められた特定の位置からの音を拾うのに非常に向いています。
周りや背面の音を拾いにくいので、ノイズも拾いにくくクリアな音質を録りやすいですが、マイクの方向からずれてしまったりすると入力感度が下がるので、動きのある録音の場合は使いにくい部分があります。
無指向性(全指向性)
無指向性とは、指向性を持っていないマイクのことで、マイクの周り360°からの音を均一に拾ってきます。
無指向性のマイクは、動きのある場合やマイクの位置を毎回変えなければいけない場合などに最適です。
ピンマイクなどでは無指向性の場合が多く、動画撮影でも非常に使いやすいです。
ただし、自分以外の声や音なども拾ってしまう場合が多いため、カラオケやnanaなど音楽用には使いにくいです。
双指向性
双指向性とは、マイクの正面と背面からの音に対して感度が高くなっているマイクのことです。
マイクの真横からの音は拾いにくくなっており、主にインタビューや対談など2人で話す音を拾いたい場合に向いています。
2人の間に双指向性マイクをセットしたスマホを置いておくことで、2人の声を収音してくれます。
スマホで使えるおすすめのコンデンサーマイク
ここまで、スマホ用のコンデンサーマイクの選び方についてまとめていきました。
ここからは、スマホで使えるおすすめのコンデンサーマイクを紹介していきます。
皆さんがお持ちのスマホの端子や機種などに合わせて選んでいく必要があるので、参考にして頂ければ幸いです。
audio technica / AT9901
audio technicaのAT9901は、単一指向性のクリップ型のピンマイクで、3.5mmのミニプラグに接続して使用できます。
かなりコンパクトなマイクですが、2つのマイクが付いていてステレオ録音することができます。
また、ウィンドスクリーンが付いているので、外での録音時には風によるノイズを防ぐことができます。
動きのある動画撮影で非常に効果を発揮するマイクです。
ZOOM / iQ7
ZOOMのiQ7は、iPhoneなどのLightning端子に直接差し込んで使うスマホ用コンデンサーマイクです。
2つのマイクが付いたステレオ録音タイプで、それぞれのマイクを回転させることができるので、スマホを縦向きでも横向きでも使うことができます。
単一指向性マイクと双指向性マイクの2本になっていて、音の広がりを調整することもできます。
YouTubeなどの動画撮影や音楽用にも向いている高音質なマイクです。
IK MULTIMEDIA / iRig Mic
IK MULTIMEDIAのiRig Micは、3.5mmのミニプラグに接続して使うハンドヘルドタイプのコンデンサーマイクです。
iPhoneやiPad用に製造されていますが、3.5mmのイヤホンジャックがあればAndroidにも対応しているので、機種問わず使うことができます。
単一指向性で、歌やカラオケなど音楽用に使うのに最適です。
また、iRig Micにはレコーディングアプリなども無償で付いてくるので、スマホを使った音楽制作でも活躍します。
Anker / PowerConf H700
スマホバッテリーでも人気の高いAnkerから発売されているワイヤレスのヘッドセット型マイクが、PowerConf H700です。
Bluetoothでスマホと無線接続することができ、ノイズキャンセリング付きなので周りの音を拾う心配がありません。
ワイヤレス接続は充電が気になりますが、スマホバッテリーを製造しているメーカーだけに、最大24時間も使い続けることができます。
またスマホだけでなく、PCのUSB端子を使って無線接続することもできます。
会議用や通話用などに最適です。
まとめ
このページでは、スマホ用のコンデンサーマイクについて、選び方からおすすめマイクを紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
スマホ用のコンデンサーマイクを選ぶ場合は、
- 接続方法
- マイクの形状
- 指向性
の3点を中心に、使い方やお持ちのスマホに合わせて選んでいくようにしましょう。
特に、カラオケアプリなどで遊んでいる方は、スマホの内蔵マイクでも充分遊べますが、マイクを別に準備するとより歌うのも気持ちが良いし、音質も変わるので楽しめますよ。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!