Lyra Y3は、オーストリアのウィーンで設立された音響メーカーのAKG(アーカーゲー)より発売されているUSBコンデンサーマイクです。
AKGのボーカルマイクと言えば、プロのミュージシャンも愛用している人が多い本格製品を多数販売しています。
その中でも「Lyra」はUSBコンデンサーマイクで、プロのミュージシャンの音楽制作だけでなく、動画制作やライブ配信などでも活躍しているマイクです。
「Lyra Y3」は、この「Lyra」の3年保証が付いているモデルになります。
AKG Lyra Y3のマイクの特徴
AKG Lyra Y3には、大きく4つの特徴があります。
使い方はUSBで繋ぐだけ!本格コンデンサーマイク
AKGのLyraは、USB接続型のコンデンサーマイクになります。
通常のコンデンサーマイクはXLR端子が使われており、PCなどに接続する場合はオーディオインターフェースと呼ばれる機器を間に通して、音声入力する必要があります。
しかし、USBコンデンサーマイクは、PCのUSB端子に直接繋ぐことで音声入力することが出来るので、他の機器いらずで使うことができます。
また、USBバスパワーから電力供給することが出来るため、他から電源を取ってくる必要が無く、より手軽に本格的なコンデンサーマイクを使用することができます。
4つのマイクロホンカプセル搭載で様々な指向性に対応
AKG Lyraの最大の特徴が、この4つのマイクロホンカプセルが搭載されていることです。
マイクには指向性と呼ばれ、どこからの音を集音しやすくなっているかが決まっています。
例えば、ボーカル用マイクでは自分の口元からの音を良く拾うように単一指向性、対談など2人以上で話しても音を拾えるように設計しているのが双指向性、マイクの周り360°全ての音を拾う無指向性(全指向性)など、マイクによってそれぞれ特性が異なります。
しかし、AKG Lyraは「Adaptive Capsule Array」と呼ばれる技術が搭載されており、4つのマイクロホンカプセルを制御させることで、1つのマイクなのにボタン一つで様々な指向性モードに切り替えることができます。
- FRONT:前面のみの音を拾うモードで単一指向性と同じになります。
- FRONT & BACK:前面だけでなく後ろからも音を拾うモードで無指向性のタイプとなります。
- TIGHT STEREO:FRONTと同じく前面のみの音を拾いますが、右側と左側を別々に集音できるステレオタイプになります。
- WIDE STEREO:こちらはFRONT & BACKと同じく全面の音を拾うステレオタイプとなります。
一体化できるLyra専用マイクスタンド付属
AKG Lyra Y3は、マイクだけでなく専用のマイクスタンドも付属しています。
マイクは直接手で持って使うことも出来ますが、手振れなどでノイズ発生が起きてしまうため、安定した音を集音するため、スタンドは必須になります。
ただ、初めてマイクを買う方などはマイクスタンドが無いこともありますし、大きなマイクスタンドを買っても邪魔になってしまいます。
AKGのLyraでは、マイクと一体型になる卓上型のスタンドが付いてきますので、しっかりと固定しながらマイクを使うことができます。
なお、他のマイクスタンドにも取り付けることが出来ますので、すでにお気に入りのスタンドがある場合は、そちらに付け替えて使うこともできます。
ミュートボタン・ゲイン調整・ヘッドホン端子付き
マイクに、ミュートボタン、ゲイン調整、モニタリング用のヘッドホン端子が付いているのも、AKG Lyraの特徴の一つです。
USBコンデンサーマイクは、音楽制作として使われるのはもちろんですが、ライブ配信やWeb会議など様々な用途に使われます。
例えば、zoomなどの会議アプリを使っていた場合、くしゃみなど生理的に抑えられない音が生じてしまう時、ミュートボタンを活用することで相手にその音を聞かれないよう配慮することができます。
他にも、音が大きすぎてノイズが発生してしまう場合は、ゲイン調整を使って音量をすぐに下げることができます。
USBコンデンサーマイクを使うときは、このミュートボタンやゲイン調整が付いている方が、zoomを操作する必要が無いので圧倒的に楽です。
また音楽制作などで音をモニタリングする際に、USBコンデンサーマイクをPCに繋いで、PCのヘッドホン端子から直接モニタリングすることも出来ますが、PCを通すとレイテンシーと呼ばれる音声の入力と出力に遅れが生じてしまうことがあります。
マイクにヘッドホン端子が付いていると、マイクの入力音をそのまま聞くことが出来るので、遅れが無くモニタリングすることができます。